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パーぷりん

パーぷりん

「あう〜……ダルイぃ」

 ヨロヨロと頼りない足取りで冷蔵庫に向かい、目当ての物をあたしは手に取った。パックにストローを突き刺し、ゴクゴク飲む。

「ふぅ〜……やっぱり太陽って吸血鬼の体にはよくないのね」

 パックにはA型と書いてある。他にも色々小難しい文字が羅列しているけど……まあ、別に関係無い、飲めれば。あたしは今にも壊れそうなソファに腰掛けようとし……そこでこの部屋の主がいないことに気付いた。

「あれ? 世良さん、どこに行ったのかな?」

 どこのゴミ捨て場から拾ってきたのか、ボロッちい机の上に一枚の紙切れがあった。

『奴等から依頼がきた。五時には戻る、それまで待て。間違っても一人で行くなよ』

 奴等っていうのは……まだ会ったことはないけど、あたしの同族らしい。そう、この血液パックもそこから供給されているもの。

 ……あの奇怪で、一生忘れられないだろう悪夢から一ヶ月。あたしは、世良さんの探偵事務所に住み込むことになった。